【vol.128】卒論のテーマって結局どーやって決めるの?(6期生 おなすい)

ゼミというものに所属してるがゆえに、というか大学というものに入学したがゆえに、絶対に避けられない「卒論」という壁。そんな風に考えてる人も少なくないような気がする。まーたしかに壁ではある、かも。でも、そもそもその卒論への考え方を変えることが、この活動を「ここ止まり」にするんじゃなくて今後の人生をも変えるんじゃないかなーって、終わった今なら言えるような気がして、ここに残します。

私の卒論のテーマは「フィクション映画はなぜ社会的メッセージを生み出すものとされているのか」。…うーん、これだけで果たして自分の書いた中身がちゃんと伝わるのかと言われると、ちょっとわからん。まあでもこれをテーマにするに至った背景を少し話します。

きっかけは、論文にも書いたんだけど『火垂るの墓』っていう作品だったわけ。これってやっぱり反戦映画だって認識が根強いよなーと思ってて。でもそうじゃないよっていう動画をある時目にしたんですよ。ジブリおじさんって言ったらわかる人も何人かいるのかな。あれでさ、監督はこの作品を反戦映画だと思ってないみたいなサムネがあってつい触ってしまったのよね。そんでまあ実際に火垂るの墓の監督の高畑勲が反戦映画ではないって発言をしてたと。それでこう思ったの。こういう映画ですよーって周りから言われてるからそういうふうにしか観れなかったけど、きっとあの作品の中にもタイムワープとか心情の変化とか細かい表現技法がたくさんあって、映画そのものとしての面白さもあるだろうになって。でも、私たちはあれを「悲惨な戦争、可哀想な子ども」を暗示してる作品だとしか観れてないような気がしてて。(実際別にそんなこともなかったかもだけど)で、それを当時の私はメディアの影響だ!と思ってしまったわけ。そのせいで、解釈の幅を狭めてしまってるんじゃないかって。

それで、ここからがほんとに言いたいことなんだけど。

この時の感情を、私の場合「怒り」としてずっと持っていたんです。なんでただ戦争をテーマにしただけで、「この映画は戦争反対を意図としてる」としか捉えられないんだろう。そんなのもったいないんじゃないかってね。そのずっと持続してた「怒り」がだんだん「疑問」に変わって卒論テーマに行き着いたってわけです。

つまり何が言いたいかって、日々考えながら、感じながら過ごしてますかってこと。卒論を書かなきゃいけない、だから自分の疑問を探そう、じゃなくて、それよりそもそもあなたは何を疑問に思って日常を生きてますかってことなんじゃないかなって思ってます。簡単なことじゃないかもしれないです。でもね、これが最初で最後なんです。「あなたって何を考えて生きてるの?」って聞かれて、それを真正面から、何も飾らずに正直にこーいうこと考えてますよ!って伝えられる機会って、今後の長い人生考えても、多分これが最後です。ここで「考えながら生きる癖」をつける自分になることで、多分そこからも色々なんで?が増えていくんじゃないかなー。私はそう思ってます。

私の場合「怒り」だったけど、きっと「感動」でも「敬愛」でもなんでもいいと思います。卒論をチャンスだと思って、どうかあなたを自由に表現してください!私ももうちょっと余裕もってやりたかったな。反省。

最後に。
あなたは何か感じながら生きてますか?

これに「そう、最近はね、」って答えられる人間でありたいものです。

(6期生 おなすい)

【vol.127】甘えが出た卒論(6期生 みつ)

私は4回生を2回するつもりで3回生を過ごしてました。

しかし、4回生に上がる直前で親に猛反対され、4年で大学を出ることになりました。なので4回生に上がる直前から就活を始めて、残り単位は80くらいあったので、かなり大変な状況でした。普通の子は取り終わってるはずなのに、私はそれができなくて4回生に全部回ってきました(笑)

とりあえず就活を5月で終わらせて単位を取ることに集中しました。そして夏休みに卒論をしようと思いながらも、まあこんな性格なのでずるずると引き延ばしてしまい、10月に入りまたフル単を取らないといけない後期が始まりました。

そもそも西成の研究をしたくて私はこの大学に入りました。しかし、1回生が終わって3回生になるまでしばらく西成からは遠ざかってしまいました。研究テーマを決める際にまた、西成について研究しよう!と思い、研究を再開しました。

西成に大正時代からある料亭「百番」

西成は不思議な場所で、歩いてるだけでいろんな人、いろんな出来事が面白く感じます。そんな西成に最近増えてきたカラオケ居酒屋を巡るという研究を兼ね、行ってきました。

まあそこでも個人的に楽しんでしまい、研究はあまり進まずでした。インタビューも酔っ払いながらしたせいで事前に準備した質問を忘れてしまったり、、、。卒論を書くことに一生懸命になりたいけど、日々の授業に終われたりプライベートで忙しかったりして、結局参考文献や引用に頼ってしまう結果になりました。参考文献に頼るのが嫌で、フィールドワークをしていたのに、自分が怠惰なせいで、あんなに嫌っていた引用の多い卒論になってしまいました。

私の卒論は正直、大学生のレベルではなく、ほんとに反省してます、、、。単位は絶対に取らなきゃいけなかったので、松岡先生に卒論はとても甘えていました。他のゼミ生の卒論を読む度に、私の卒論は卒論ではないと思いながら強行突破させてもらいました🤢ほんとにありがとうございます🥺

最後に、私は1回生のゼミの時に、横で松岡先生のゼミの声が聞こえてきて、絶対にこの先生のゼミに入る!って直感で思いました。そして研究室訪問をさせてもらった時に、この先生のゼミ以外考えられないしありえない!って思いました。

けど、4回生の夏休みに相談しに行った時には、「卒業はできたらラッキーぐらいじゃない?もう半年ぐらい就職先待ってもらったら?」って言われるくらい危機的状況でした。その時に絶対4年で卒業する!と固く決めました(笑)

結果、4年の後期にして人生で初めてフル単取れて嬉しい😂

松岡ゼミじゃなかったら私は多分、他の先生と揉めてたし上手くいかなかったと思います。松岡先生、たくさん甘えてしまってすみませんでした🙇‍♀️

けど松岡ゼミに入れてもらえて卒業まで面倒見てもらったこと、本当に感謝しています!!ありがとうございました!!

(6期生 みつ)

【vol.126】ユニコーンライオンと卒論〜ギリギリでいつも生きていたいわけじゃないんだけどな〜(6期生 きそらん)

今日の日付は2/12。
松岡ゼミ最終課題である、このブログ作成の締め切り日も今日、2/12です。

——ただいまの時刻、20:05。

重い重い腰をようやっと上げて、今日中にはまあ書き上げられそうかな〜なんて思いながら、たったいま筆を執りました。
卒論について語る前に、やるべきことを差し置いて私が今日何をしていたかをお話ししたいと思います。

実は人生初めて、競馬をしました。京都記念。馬券を買ったんです。2000円分。
アルバイト先のバーでおじさまおばさまが熱中していて、そんなに面白いものなのかと、ずっと興味はありました。そして今日ついに、初の競馬に挑戦したわけです。
馬券購入時、買い方の種類がたくさん並んでいましたが、何のこっちゃ分からず1番上にあった単勝を選びました。
お馬さんに関しても知識ゼロでしたから、名前がカッコいいやつを選びました。

…ユニコーンライオン、きみに決めた。

そして、彼に投じた2000円は、ついぞ返ってくることはありませんでした。

私はお金の使い方がなっていないので、常日頃金欠に悩まされています。
特技は、クレジットカード払いです。
3月には卒業旅行を控えており、なにかとイベントも多いため、今すべきことはアルバイトであり、節約であり、貯金です。それなのに、いえ、だからこそ、彼を信じてみることにしました。ユニコーンライオン。それなのに。

…やってくれたな、ユニコーンライオン。

2000円というとまあ大した金額ではありませんが、さっきまで手元にあったはずのお金がポンと消えてしまったと考えると、めちゃくちゃ悔しいですね。
来週は東京競馬場にて、G Iのフェブラリーステークスが開催されるみたいです。今日失った2000円、取り返さなくちゃね。

とまあ、私はこれまでの人生、後先考えずに行動して、後悔することが多くありました。
競馬も、就活も、卒論もそうでした。

競馬で金は溶かすし、就活は思うようにいかないし、卒論も本当にスローペースでした。
やらなきゃいけないことを後回しにしては、ギリギリになってやっと手を付けて、でも謎に納得いくまで頑張ってしまって間に合わない、なんてことも多かったです。

この後回し癖は私の良くない部分だなあと心底思うのですが、ダメだとわかっていても、性格や生き方はそう簡単に変えられるものでもありません。これから先も、こうした自分のどうしようもない性分と付き合っていかなくてはならないんだと思うと、嫌になっちゃいます。
後輩のみんなには、私のようにはならないでほしいな!

反面教師にしかならないお話をしたところで、卒論についても触れていきたいと思います。

私の卒論のテーマは、「自分では表現できない魅力を他人の手によって表現することは、自己表現の新しい形の創造につながるのか」というものでした。何言ってるんだか分かりづらいですね。テーマは仰々しいですが、何をしたかと言えば簡単、大好きな友人をテーマに、フリーペーパーを作りました。

私は小中高と、お絵かきに興じる学生生活を過ごしてきました。卒業文集の表紙を担当したり、クラスTシャツをデザインしたり、行事のある日にはクラスメイト全員分の似顔絵を黒板に描いたりと、絵に関することで頼られる機会が多かったです。みなさんのクラスにも1人はいたと思います。絵を描くのが得意な地味め美術部オタク女子。それが私でした。

大学生になってからも何か「作る」ことがしたいな〜と考える中で、卒論で取り組むこととして思いついたのが、フリーペーパーの制作でした。

卒論でフリーペーパー制作をするとなると、何かこれに繋げられるような問いが必要でした。そこで最終的に行き着いたのが、先ほど述べたテーマ「自分では表現できない魅力を他人の手によって表現することは、自己表現の新しい形の創造につながるのか」だったのです。

この研究では、自己表現が得意ではない友人を対象にフリーペーパーを制作するという形で「他己表現」をおこない、彼女の人となりや魅力をフリーペーパーに落とし込むことを目指しました。

SNSで気軽に自己表現ができる現代。その反面、周りの人たちに監視され、またこちらも監視するような環境に置かれ、人は誰しも、周りから自分がどう思われているのか気になってしまうものです。「たぶんこう思われているんじゃないか」という推測を重ねるうちに、ネガティブな感情に陥ってしまうこともあるでしょう。そこで、「あなたは私にはこう映っていますよ〜」というメッセージが伝われば、想像や推測の域を飛び越えることができると期待しました。

自分のアイデンティティを自分ひとりで確立するというのは難しいもの。だからこそ、自分では見つけることができない自分の魅力が、他者という鏡(制作したフリーペーパー、そしてその受け手からの反応)を通してなら見出せるんじゃないかな、と考えました。
つまり、私の作った作品、そしてそれを読んだ受け手が、対象者の鏡となることを目指したのです。

フリーペーパーを作ることが前提の卒論ではありましたが、肝心の制作にめちゃくちゃ時間がかかってしまって、私の卒論の進捗はスーパースローでした。

なんでこんなにも制作に時間かかっちゃったのかしら、と考えたところ、もちろん内容にこだわって細かく頑張ったからってのもありますが、人から頼まれたものではないから、というのもあるんじゃないかなと、今となっては思ったりします。
学生時代に、クラスメイトや先生から頼まれたことなら、やる気を持って取り組めました。大学でも、所属する軽音楽部のポスターイラストを頼まれれば、期待値以上のものを作れるよう奮闘したものです。
けれど、卒論は、誰かのためにおこなうものではありません。自分の中で生じた問いの答えを、自分のために探す旅です。
私は、自分のために何かを頑張ることがあまり得意ではないようで、就活も卒論も、本腰を入れるのが遅くなってしまったのかもしれません。

あと、論文ちっくな文章を書くのがガチで苦痛でした。私は文章を読むのも書くのも好きですが、書き方や構成に制約のある卒論というものを作り上げていくのが、あまり楽しくありませんでした。いや、楽し〜!!って人なんてなかなかいないとは思いますが、文章を書くことが好きだからこそ、思うように書けないことが苦しかったです。今こうやって書き進めているブログ形式でならいくらでも筆が走るのに、論文になるとこうも上手くやれないものなんだ…と、驚きました。楽しいと思えていないから進捗が悪いというのも、私らしいというか、良くない部分がまた出ていたと、反省しています。

ただ、フリーペーパー制作は、本当にやってよかったと思っています。昔から紙媒体のものが好きだったので、自分の丹精込めた作品が物として残るというのは心から嬉しいし、趣味で作るとなると私の性格じゃ絶対に無理だったと思うので、これを作れたのは、卒論のおかげです。卒論自体の出来はあんまり自信ないけど、そんなことより、フリーペーパーを作れたことが、幸せです。だから、満足しています。

やるべきことというのは、楽しいって思えることばかりではありませんし、ぜーんぜん気が進まないかもしれません。松岡先生には私の出来の悪さに落胆させてしまったかとは思いますが、こんな私でも、まあなんとか、形にはなって今は、卒論お疲れ様と自分に言える状態になりました。

後輩のみんなの中に、こんな怠惰オブ怠惰な奴はいないと思いますが、卒論がんばってね!!!マジで私が言えたことじゃないけど、計画的にね!!!
ラジオで参加させてもらったときも、後輩ズと話すのとっても楽しかったので、またお話ししたいな。相談事や飲みなら、いくらでも付き合うよーん。ばいばい(*´∇`)ノシ

——ただいまの時刻、23:18。間に合ったぜ!

(6期生 きそらん)

【vol.125】卒業論文で得たもの(6期生 めぐ)

私は、「魅力的なフリーペーパーを通して考えるフリーペーパーの魅力」というのを主なテーマにして卒業論文を書きました。

内容は、まず一般的なフリーペーパーの定義・分類を調べて、それを、私の研究に合わせて定義・分類し直して、次に、分類ごとに私が魅力的だと思うフリーペーパーをいくつか紹介し、制作者や専門店の店長にインタビューしながら、自分なりに考察をして、問いを明らかにしました。
 
そもそもわたしは、松岡ゼミに入る前からフリーペーパーについて研究したいと思っていて、フリーペーパーはメディアの枠になるので社会学のゼミに入りました。

最初はオリジナリティを出したくて、「フリーペーパー専門店」の研究をしようとしていました。ただ、私が興味を持っているのはフリーペーパーそのものだったので、途中で行き詰まってしまったのですが、いつかの進捗報告で、フリーペーパー自体についてまとめたものを発表したところ、松岡先生が「そっちの方がいいやん!」と言ってくださったので、フリーペーパー自体を研究することになりました。フリーペーパー自体の研究は全く苦ではなかったので、やっぱり好きなもの、興味のあるものをテーマにするのが1番良いのでしょうね!

ちなみにですがフリーペーパーとは、無料で配布されている紙媒体のことで、広告収入で作られているものもあれば、完全に自費で作られているものもあり、本屋や駅に置かれていたり、最近では、フリーペーパー専門店という場所があり、そこに置かれていたりします。

わかりやすいものだと、”奈良”のフリーペーパーのような、地域の情報が載ったフリーペーパーや、本や映画について紹介するフリーペーパーなどがあり、変わったものだと、私が卒業論文で取り上げた、カツカレーだけを載せているフリーペーパーや、僧侶が作る仏教のフリーペーパーなどがあります。フリーペーパーといっても多種多様なものがあり、テーマや作り方も制作者の自由なので、それぞれの個性が出ていて読んでいて楽しいので、見つけたらぜひ持ち帰って読んでみてください!

卒業論文を進めるのはかなり時間がかかってしまったのですが、フリーペーパーを読んで分析した時間や、フリーペーパー制作者にインタビューした時間はすごく楽しくていい経験になりました。

わたしの好きなフリーペーパーはどんな人がどんな想いで作っているのかを知れたことが何よりの収穫です。制作者の方々は、とても素敵でおもしろい人ばかりで、みんな好きなものに真っ直ぐで、話を聞いていてわたしもエネルギーをもらえました。卒業論文を通して、普通なら出会うことのない人と出会えたことが嬉しかったです! 
 
最後に、卒業論文を書くにあたって、事前準備は大切だなあとしみじみ思いました!普段のゼミで発表のために調べていたことが最後の最後に繋がって形になって少しだけ感動しました!

もっと日常的に卒業論文について関係ありそうなことにアンテナを張っていれば良かったなー、とか、もっと計画的に進めておけば良かったなー、とか、色々と思うことはありますが、卒業論文を書くにあたって、私自身が学んで経験したことは、これから先も使える機会があると思うので、しっかり心に留めておこうと思います!

(6期生 めぐ)

【vol.124】卒論を終えて(6期生 りかてぃ)

松岡先生に3年間お世話になったので、その3年間を振り返りつつ、卒論を書き終えた感想なんかを綴っていこうと思います。

まず、松岡ゼミ、3年間めっちゃ楽しかったです!このブログもそうだし、あとはゼミ仲間に自分の好きなものを熱弁したり、フリーペーパーを作ったり、知育菓子を作ったり、飲み会したり、、すごく自由で、でもお勉強だけが「学び」ではないなと気付せてくれる時間でした!何かの目的のために行動を起こすのももちろん良いけれど、まずやりたい事とか気になる事をやってみて、そこから何かの結果が得られたらいいな、という考え方もこれから生きるうえで必要だなと思います。

研究に関しても同じで、この分野をこういう方法で研究しなければならない、なんて縛りは一切なくて、自由に自分のふとした疑問から研究がはじめられます。まずは自分の気になる事を研究していくことで、結論が出てくる。

ちなみに私は、「メンタルヘルス・スラングからみる精神疾患のカジュアル化ー言葉によって見えにくくなる病」という卒業論文を書きました。精神疾患が身近になっているという社会的な背景のなかで、「メンヘラ」とか、「ガイジ」とか、元々は精神疾患に関連する言葉がスラングとして広がっている事が、精神疾患自体の軽視に繋がっているんじゃないか?という研究です。色々とかっこつけて書いてますが、これも「悩んでる人をメンヘラの4文字で片付けんなや!」という問題意識(?)からはじまりました。

こんな感じで、個性的な人が各々の問題意識や研究したい事から研究をするので、皆の発表を聞くゼミの時間がすごく新鮮でおもしろくて楽しかったです。発表の時間も堅苦しい感じではなく、メンバーや先生が気になったことや疑問点を自由に話す方式なので、ふとした会話から新たな気付きが得られることも多かったです。

卒論を執筆するうえでの助言としては、ゼミ中のささいな気付きや発言も全て逃さないようにメモして残しておく!という事です。私の場合は瞬間的に考えを巡らすことが多いので、ゼミ中に「こういうことか!」と思っても、後になって書こうとした時には細部を忘れてしまっているという事がありました。また、どれだけ小さな事でも書いておくことで、それが後々のめちゃくちゃ大事な気付きに繋がることもありました。やはり1人で考えているとごちゃごちゃしてしまうと思うので、皆で考えられるゼミの時間は大切にするのがいいと思います!

最後に、卒論は「やらされるもの」と考えるんじゃなくて、自分が気になる事とか、これはどうなんって思う事について学びを深め、それを誰かに伝える練習ができる本当に良い機会だと捉えて執筆していくと楽しめるんじゃないかなと思います。教授とか研究職とかに就かない限り、今後論文を書くこともなかなか無いと思うし!せっかくの機会なので自分の成長に繋げてほしいなと思います!

先生や友達の助けも借りながら、執筆頑張ってください!!

最後に、松岡先生!本当にありがとうございました!最高の3年間でした!

(6期生 りかてぃ)

【vol.123】“卒論っぽい!テーマ“を目指さなくていい(5~6期生 まゆ)

まゆです!今回は卒論のあとがきをブログに綴りたいと思います!

私は、 『一時保護所のエスノグラフィ―児童福祉の最前線で働く』というタイトルの卒論を書きました。一時保護所?エスノグラフィー?何?って感じですよね笑 ダラダラ説明しても卒論の中身とダブってしまうので、興味があれば是非卒論読んでみてください!

今回は、①松岡ゼミについて②卒論のテーマ決めについて③なるようになるさ!の3本立てでお送りします。

私、山本真由は元々松岡ゼミ5期生でした!1年休学したので今は6期生ということになります!ですので、5期生の時にvol.63でコロナ禍のキャバ嬢についてブログ書いてるまゆと同一人物です!

と、いうように2年生から松岡ゼミでお世話になっているのですが、当初の研究対象は夜の世界でした!バーテンダーをしていた経験があった私は、夜の世界を間近で見る機会があり、興味を持ち研究し続けました。しかし、コロナ禍でのSNSやYouTubeの活用の発達によって、夜の世界のイメージアップが私の卒業論文完成を待たずして達成されてしまい(涙)「卒論のテーマ変えたいな〜」と休学中から思っていましたw

休学中にも色んな経験をし、(思い立ったらすぐ行動!)それが裏目に出てしまうこともありました笑

プログラミング覚えたい!→極度のイラチのためエラー画面出る度に何回パソコンを壊しかけたか。。。
プログラミングじゃなくてしたかったのはデザインだ!→Webデザイナーうじゃうじゃいるし、みんなと同じことしたくない。。。
UIUXデザインおもしろそう→ポートフォリオまで作成し、様々な会社に持ち寄るも営業になりませんか?とコツコツ型のクリエイター向きではないと適性検査で出てしまう。

まあ、見ての通り思い立ったらすぐ行動!をしたおかげで1年間充実した休学ライフは楽しめました(ノリと勢いで台湾留学行かなかったのは正解でしたw)

4回生に上がる前に就活しないと!と思い、就職活動するもののあまりピンとくるものはなく。。。休学中も度々研究室にお邪魔して松岡先生に相談乗ってもらったりもしました笑

最終結論として、社長と1番空気感が合うなと思ったコミュニティディベロッパーの会社に就職する予定でした!そう、過去形ということは辞退したんですよね笑

辞退しようと決めたのも後期が始まる頃で、(ここでやっと卒論との関連性が浮かび上がるのですが)当時、先輩に誘われて参加した児童福祉のボランティアに完全に心を奪われてしまい、「次これしたいと思ってて…」と松岡先生に相談。この言葉を松岡先生は何回聞いたことでしょう笑 本当に私は、よく言えば“好奇心旺盛”悪く言えば“飽き性“でして。。。松岡先生以外のゼミだと受け入れてくれてなかったんじゃないかなと常々本当に感謝しています!本当にです!

話を戻します!要約すると、興味を持ったジャンルが“児童福祉”だったので、他大学に編入し大学院へ進学することに決めました!

私にとって、やっと「これだ!」と思うものに出会えたので本当に嬉しくてやりがいを感じています。

①松岡ゼミについて
松岡先生は、私の大学生活において必要不可欠な存在だったと思っています!2年生の時に松岡ゼミに配属されて本当に良かったです(当時は今のように2年生の段階では学生がゼミの先生を選べませんでした笑 完全に運ゲーです!)私は大学で友達が多いタイプではありませんでした。しかし、松岡ゼミはとにかく雰囲気が良く個性的な子の集まりなので自然と打ち解けることができました!(と思っています笑)松岡ゼミに所属している人もそうでない人も、是非研究室に立ち寄ってみてください!研究以外の相談も快く聞いてくれることでしょう!

②卒論のテーマ決めについて
テーマが確定したのも、後期に入ってからでした。なので、急ぐ必要はありません!あ、もちろん、早く決まるに越したことはないですよ笑(その分たくさんの研究ができると思うので)ただ、1番私が大切だなと思うのは本当に書きたいテーマであるかどうかです!卒論は調べて調べて調べて調べまくる作業がわんさかあります。興味が著しくないと卒論作成が苦痛に感じると思うので、“卒論っぽい!テーマ“を目指さなくていいと思います(それはこのゼミだけかも…?)

③なるようになるさ
4回生は、卒論に単位に就活やその他の進路𝐞𝐭𝐜…考えることやするべきタスクが山のようにあると思います。私も、1人でテンパってわちゃわちゃしている中ではありましたが(苦笑)自分らしい進路を見つけることができました!絶対になるようになるので諦めないでください!

もうほぼ卒論のあとがきじゃないやん!て思ったあなた。私も思いました☺笑
私から後輩に伝えたいことは以上です!ご清聴ありがとうございました!

(6期生 まゆ)

【vol.122】私の性質と卒論(6期生 まいまい)

卒論提出を終えて少し経ち、やっと自分の卒論を書き終えるまでを振り返ろうという気持ちになれたので、あとがきをしたためています。少し自分語りになってしまうかもしれませんが、お付き合いいただけると有難いです。

私は正直卒論を書き終えられるかずっと不安でした。なぜかというと、私には向き合わなければいけない厄介な性質がいくつかあったからです。

まず1つ目は、何事にもやる気になって、取り組みはじめ、エンジンがかかるまで時間を要してしまうことです。エンジンがかかってしまえば、数時間でも平気でパソコンや文章と向き合うことができるのですが、そのスイッチを入れるまでに時間がかかりすぎて、今までの人生で提出期限目前にやる気になることが多々ありました。卒論の場合も、松岡ゼミでは2万字を目標とする。と初めから言われていたので、早めからやらなければという思いは頭のどこかではずっとあったのですが、やはり今回も、正直提出はぎりぎりでした。(松岡先生ごめんなさい笑)

実は今回の卒論の方向性が決定したのも夏休みに入ってからで、「メディアが問題化する『インスタ映え食品』と『食品ロス』―『インスタ映え食品』の言説分析」という、このテーマに決まったのは11月末くらいでした。そんな感じだったので、夏休みの間は、目次を完成させるという目標を立てなんとか書き始めていた程度で、完成とは程遠い文字数しか書けていませんでした。夏休みが明け、やっと期限が迫っていることを実感し、書き始めてからは、卒論を書くことが面白くなり、気が付けば37ページも書いていて、何とか提出期限に間に合いました。もう少し余裕があったらもっと深いところまで問いを掘り下げられたのではないか?とまで思っています。
後輩の皆さんには後悔しないよう少し早めに取り組み始めることをお勧めします。。。

2つ目は興味の幅が広すぎることです。大学入学時は、観光について勉強したいと思っていたのですが、大学の授業やゼミを通して、社会学やメディアに興味を持ち、松岡ゼミなら、まだしっかり方向性が定まっていなくても、自由なテーマで研究できそう!というざっくりした気持ちでゼミを選びました。予想通り、社会学のゼミはテーマも自由でした。しかし、ずっとこれだ!というテーマが見つからず、なんとなく「メディア」と「食」に関する研究がしたいな、というだけで発表するたびにどんどんテーマが変わり、全然違う分野の研究がしたくなることもしばしば。。。ゼミのメンバーもきっと私が発表のたびに研究テーマがコロコロ変わるので、理解しがたかったと思うのですが、誰も否定せず、毎回ちゃんと話を聞いてくれたので、本当にありがたかったです。私は、3回生までフィールドワークするかどうかも悩んでいましたが、4回生になって急に、フードバンクのボランティア活動を始めたり、結果的に卒論とはあまり関係なかったり本当に紆余曲折していました。

そんなこんなで、この4年間で全然違う分野や、異なる問いの研究もしてきましたが、そのひとつひとつの経験が最後卒論を書く上で、活かせることもたくさんあったなと思います。なので、私の興味の赴くままに自由に研究させてもらえた、松岡ゼミの個性を尊重してくれる環境に、今となっては、すごく感謝しています。

この厄介な性質のせいで、なかなか余裕のない卒論の書き方になってしまいましたが、いざ仕上げた卒論を読むと何とか形になっていたので、やっぱり何とかなるもんだなとしみじみと思いました。もちろん卒論完成には、松岡先生の添削や、ゼミのメンバーからの気づきや意見も必要不可欠な要素で、一人ではここまで書けなかったなと思います。

これからも厄介ではありますが、こんな自分の性質と向き合い、何事にもこの4年間で学んだ“問いの深堀り”を続けていけたらいいなと思いました。

(6期生 まいまい)

【vol.121】卒論はよ書き始めや(6期生 ぼーい)

松岡ゼミ6期生のぼーいです。

表社会に出たらあかんような卒論を書きました。けど、それも社会のなかにある固定観念というか慣習というか…自分たちは思っているよりも多くの規範やルールのなかで生きているんだなと感じさせられるような内容です。

ずばり僕の卒論のテーマはエロです。ほんまに何を言うているんでしょうかこの男は。そんなんで卒論書いていいんですか?よかったんですね、松岡ゼミなら。

卒論の内容をざっくり言うと、青年の性欲の実態を明らかにしようというものです。男の子がどういう風にして自分の性欲に気づいていくか、また自分の性欲とどのように向き合っているかをインタビューを通して明らかにしていきました。インタビューできたのは8人でしたが、その誰もが自分の性欲について生き生きと語ってくれたおかげで、自分の問いの答えもじわじわと見えてきた感覚を覚えています。

テーマがテーマなだけに、インタビューを受けてくれる人もどこまで答えてくれるかという不安や、僕以外全員女子のゼミで卒論のテーマを決めていく段階で冷ややかな視線を浴びながら、朝っぱらから松岡先生と真面目に性の話をし続けたゼミでの日々を思い出してしまいます。そもそもこんなテーマで卒論って出せるん?っていう不安が大きかったです。けれども、いざ研究に取り掛かってみれば、インタビューに答えてくれたみんなはすごくポジティブに語ってくれたし、ゼミのみんなもここはどうなん?みたいにたくさんアドバイスをくれました。これを読んでる人で、もし卒論のテーマでも問いでも内容でも何かしらの不安を抱えている人は安心してほしいなと思います。

同じ大学生でも卒論を書いても書かなくても卒業できる人はできるし、卒論を書くことに何の意味があるのかと疑問を抱く人もいるかと思います。けれどそういう不安や疑問ってやったことないからこそ生まれてくるものだと思います。正直僕も卒論を本格的に取り掛かるまで全くやる気出ませんでした。ずっとバンドだけやってたかったです。けど、卒論書いたからこそ得られたものがたくさんあります。新たな知見や価値観、考え方、さらには新たな人との繋がり。結果、それが自分の生活にも表れて、日を追うごとにほんの少し成長した自分に気づくことになります。そんなアップデートを続けながら、自分のしたいことをできる時間はどんなに素晴らしいものでしょうか。

綺麗事を並べてしまいましたがこれが卒論を書いてよかったなと思える所以です。ただ卒業するためには必要だからと課題をやる感覚じゃなくて、せっかく貴重な時間や労力を費やすわけなのだから、何か得てやろうという気持ちで望めばきっといい結果があると思います。かなりポジティブな思想に偏っていますが、これが僕の感じた全てです。

まあとは言ってもすぐにはエンジンかからんのが人間ですね。これから卒論を書く人がいるとすれば、迷わず行動してほしいなと思います。理由はあとからついてきます。僕の反省点は卒論を書き始めるのが遅かったという点です。どんなテーマでも問いでも尻込みせんと自分を信じてやる。ただそれだけ。やる気はやり始めないと出ないです。だから、つべこべ言い訳せずに卒論はよ書き始めや。

最後になりましたが、松岡先生ありがとうございました。先生のゼミ生でおれてよかったです。

(6期生 ぼーい)

【vol.120】ゼミも卒論も大変だったけどなんとかなった(6期生 ひめたん)

私は、「SNSから始める自己表現―自己本位的なSNSの使い方」というテーマを設定して、卒論を書きました。論文では、SNSで自己表現をするためにはどうすれば良いか、SNSを利用してどのように日常生活を有意義なものにするのか、など複数の問いを立て、アンケート調査や、自分自身の経験から論じました。

元々松岡ゼミに入るまで、自分が何を研究したいのかが分かっておらず、観光学には興味がないからとりあえず社会学のゼミに入りたいなーという思いだけで、このゼミを志望しました。学びの設計書でも、卒論にしたテーマとは全く異なるテーマを書いていたし、2年から3年の途中までは、アイドルについての研究をしたりと、テーマがなかなか定まらなかったです。アイドルについての研究も行き詰まっていたとき、たまたまゼミ中にフリートークをすることになり、そこで挙げたテーマが今の卒論のテーマに繋がっています。卒論のテーマもなんとなくは3年の途中で決めましたが、問いなどは決めておらず、松岡先生の手助けなしでは全く何も進まなかったと思います。

卒論を書き終えてみて、反省点は沢山あります。まず、常に調査不足だったことです。自分の研究成果をゼミで毎回発表するたび、もっと調べていれば答えられたようなことも答えられなかったり、松岡先生やゼミのメンバーに教えてもらうようなこともありました。研究しているつもりになっていただけで、主体的に研究するということは全然できていませんでした。他にも、自分の卒論テーマなのに、何を研究しているのか、どのように研究するのかということを人に説明することができず、自分の不甲斐なさをよく感じていました。論文では、YouTubeに動画投稿をし、それにより得られた周囲の反応や自分自身の変化について述べているのですが、YouTubeに動画を投稿したことがあるという珍しい経験が私にはあるのだという意識が強く、そこに甘えてしまっていました。少し特殊なことをしているだけで、それを研究に上手く持ち込むことができませんでした。もっと多く動画を投稿できていれば、もっと周りに話を聞けていれば、もっと積極的になれていれば、、、など後悔が沢山残っています。

周りのゼミのメンバーの進捗状況と自分の研究成果を常に比べて、全然進んでいないと落ち込みながらも、じゃあ追い越せるぐらい頑張ろうという気にもなれず、結局ダラダラ研究を進めてしまい、卒論提出ギリギリで焦るということになってしまいました。松岡ゼミに入った頃には、卒論を余裕で終わらせてみんなより楽できたらいいなと思っていましたが、全然ダメでした。(笑)ギリギリになってから急に何度も添削を松岡先生にお願いしたのでとても大変だったと思います。すみません。(笑)

けれど、完成してみてから思っていたよりもよく書けたなあとも思いました。卒論って、難しい言葉を並べて、色んな文献から引用しまくって、カチカチの文章で書くものだとばかり思っていたのですが、テーマによってはそんなに堅いものじゃなくても良いと言っていただき、私の卒論では難しい言葉や文章を書くことよりも自分の言葉で上手く言語化するということを意識しました。何度も何度も読み返して、誤字脱字がないかはもちろんのこと、意味が通っているか、分かりにくい文章になっていないか、適切な表現がどうかを確認しました。卒論って長いし、読むだけでもひと苦労だし、書き終えたらもう読み返すことなんてないものだと認識していましたが、意外と自分自身で読み返す気になれるものが書けたような気がします。周りの人が読んでくれるようなものを書けたかどうかは分からないですが。(笑)

発表することとか、話し合いとかが得意ではなくむしろ苦手だったのですが、ゼミ内でフリートークをしたり、自分の研究を発表したりすると、自分にはない視点からの意見が得られたり、他のテーマに興味を持てたり、意外とゼミって楽しいんだなと思えるようになりました。あいかわらず発言するのは苦手ですが、最初の方と比べるとよく発言するようになったと思います。最初は緊張しまくりだったゼミですが、よくここまで頑張ってきたなと終わった今自分を褒めたいです!(笑)卒論も、苦しみながらみんなでなんとか書き終えることができて、本当に良かったなと思います。

みんな卒論お疲れ様でした。これから卒論を書く後輩のみんなは積極的にゼミに参加し、自分自身の研究としっかり向き合いながら頑張ってください!

松岡ゼミで良かったです。ありがとうございました!!

(6期生 ひめたん)

【vol.119】「自己満足」にも意義がある―卒論を終えて(6期生 みさき)

松岡ゼミ6期生のみさきです。

私は「生きづらさを自分らしさに読み替える女性たちーSNSの整形・摂食障害アカウントにおける「生きづらさの語り」に着目して」というテーマで卒業論文を書きました。

どのような内容かというと、整形依存や摂食障害といった美容の促進がもたらした生きづらさを抱える人々(主に女性)は、どのようにその生きづらさと向き合っているのか、ということについて、主にSNSの分析によって考察するというものです。

SNS分析では、Twitter上に存在する「整形アカウント」や「摂食障害アカウント」というような、主に整形や摂食障害に特化した内容について投稿しているアカウントの投稿内容について分析を行いました。

そして、明らかになったのは、整形依存や摂食障害といった生きづらさを抱える人々は、SNS上で生きづらさを語ることによって”生きづらさを自分らしさに読み替えている”ということです。 

つまり、「しんどい」「つらい」と生きづらさを語りながらも、それは自分にしかない特別な経験であるとも考えているのです。生きづらさは自分の人生の中の”特別な経験”であり”自分らしさ”でもあるのです。

私はこのテーマについて2年生のときから研究をしてきました。私には摂食障害の経験があります。その上で、もともと、この研究テーマに行きつく前に、YouTuberなどの影響力のある人が体重や行動において摂食障害にあたるような過激なダイエットの経験を発信するのをよく目にすることに対しモヤモヤを抱いていました。

このような経験を発信する人々は、同時に「危険なダイエットはやめてほしい」「真似はしないでほしい」というような注意喚起ともとれる発言をしていることが多いのです。そして、その発信を見る側も、それらを痩せ信仰に疑問を投げかけ、痩せ信仰や過激なダイエットの危険性を指摘する効果をもつものとして捉えていることが多いように思います。しかし、経験を発信する側は、純粋に「痩せ信仰への注意喚起をしたい」という動機にのみ基づいて経験を語っているのだろうか?と、モヤモヤを感じていました。

このような経験の語りは、そのような苦しみを抱えていた自分に価値を見出す行為であって、自己のアイデンティティを見出すために、その経験を語っているのではないだろうかと感じていたのです。

そして、原因不明の嫌悪感のようなものを抱いていました。私自身にも同じような病の経験があるから、その発信者が、「特別な苦しい経験をしてきたのですね」と労いの言葉をかけられることを羨ましい、ズルいと感じたのかもしれません。もしくは、病の経験を語る人が増えることによって病がカジュアル化し、その苦しみが軽視されるのでは、と考えたのかもしれません。はたまた、その人の苦しみは本人にしかわからないのに、「私の方が苦しかったのにこの程度の症状で大々的に語らないでほしい」「多くの人は病の経験を公表せずに普通に生きようと頑張っているのに」「誰しもそのような経験があっても黙っているのに、YouTuberだけが発信するのはおかしい」と謎のライバル心を抱いたのかもしれませんし…。また、摂食障害の場合、その経験をある意味で自分の努力の証と捉えるような「病の美化」に嫌悪感を抱いたのかもしれません。

明確な理由は定かではありませんが、私がそのような経験の語りに嫌悪感を抱いていたことは確かで、それが研究の大きなきっかけにもなっていました。

しかし、研究を終え、改めて考えてみると、私も研究という手段を用いて、自分が嫌悪感を抱いていたはずの発信者たちと同じような行為をしていたのかもしれないと気付きました。摂食障害の経験を周囲の人々に知られたくはないと思いつつも、誰かにはこの経験を知ってほしいと感じ、ゼミ内で話し、誰しも生きづらさを抱えているのにも関わらず、「自分のこの経験は特別なものであるはずだ」と信じて語ることは、自分がはじめ、嫌悪感を抱いていた行為そのものなのではないかと気付かされました。

自分も含め、多くの人が、自分の生きづらさは特別なものだと思っていて、それについて語りたいという欲望を持っているのではないだろうかと感じました。

私の研究は、とても主観的で自己満足色の強いものだったと思います。それは少し反省しているところでもあり、あまりにも”自分が気持ち良くなるための研究”すぎたのでは…とも感じますが、最終的には、当初は嫌悪感すら抱いていた「他者」の行為の意味を理解することにもつながったといえるのではないかと思います。

先程も述べたように、私の卒業論文は自己満足色の強いものでした。

これまで私は、摂食障害の経験や「摂食障害の私」が自分にとって大きなものでありながらも、その経験を誰か(友達や知り合い)には知られてはならないと感じていたし、知られると嫌われるのでは…と考えていました。だから、授業課題などでも「興味のあるトピック」として痩せ信仰や摂食障害、美容について選ぶことは避けていました。

しかし、松岡先生は研究テーマを設定する際などに、「自分にとって切実な問いが何かを考えればよい」と仰っていました。自分にとって切実な問いとは何なのか。自分の気持ちに正直になり、切実な問いをカモフラージュすることもなく研究テーマや問いを決めた結果、熱量だけには自信がある卒業論文を書くことができたのではないかなと思います。

きっとこの先、こんなに自分語りを許されることはもうないだろうな…「大学生」という立場、「卒業論文」という名目で、これほどまでに自分語りをすることや、自分にとって切実な問いと向き合うことが許されることはすごく幸せなことだな、と日々感じていました。

私は、論文を書いたり研究をしたりするのは得意ではないけれど、「面倒だな」と思うことなく最後まで卒業論文に取り組めたのは、間違いなく”自分にとって切実な問い”に嘘をつかずにテーマを決めたり意見を出したりできたからだと思います。

きっと、「卒業論文どうしようか?」「どこのゼミに入ろうか?」と考えながら今このブログを読んでくださっている方の中には、「でもどんなゼミであれ、テーマであれ、卒業論文を書くこと自体が面倒なんじゃないかな…」と思っている人もいるのではないかなと思います(そんなことなかったらごめんなさい!でも少なくとも私はそうでした!笑)。

しかし、自分にとって切実な問いに正直になれば、熱量が有り余るくらい溢れて、卒業論文も面倒なんかではないということを実感しました。これまで、「自由研究」のようなものが面倒だったのは、本当に自分が興味のあることは何なのかを考え抜かずにテーマを決めていたり、切実な問い・気持ちに蓋をしたりしていたからなのだと気付きました。

また、卒業論文を書くにあたり、ゼミの時間に意見を出し合ったりしていると、誰しも生きづらさを抱えていて、他者の痛みは分からないのだなということも知りました。「そんなこと今更知ったの!?」というほど当然のことではありますが、「人の痛みは分からない」と自覚することってすごく大切なのではないかなと思います。人の気持ちに寄り添ったり、理解しようとしたりすることは重要だし、その努力を怠ってはならないとは思うけれど、最大限の努力をしても理解することとができない、味わうことができない他人の痛みがあることを自覚しながら生きることって大切だなと強く感じるようになりました。

客観性を保ちつつも、自分視点や主観を大切にしながら意見を出し合えるゼミだったからこそ、自分と向き合いつつ他者の主観も大切にできるようになったのではないかなと感じます(←自画自賛のようになってしまいましたが…。「自分」しか見えておらず、視野が狭く、自分が他者からどう思われているかを過度に気にする自意識過剰な私にとっては大きな成長でした)。

他者の目線を悪い意味で意識しすぎることなく、本当に自分にとって切実な問いを研究することができたのは、松岡先生が、主観や自分にとっての切実さを大切にすべきだと強調してくださったからです。

ちなみに、実際に卒業論文を書く際は、「おわりに」の締め方にとても悩みました。なかなか良い締め方が思い浮かばず、ボロボロの文章でしたが、知識不足である上に視野の狭い私の考えも聞いてくださり、1つの主観として切り捨てないでいてくださり、その上でたくさんご指導いただいた松岡先生には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

(6期生 みさき)

【6期生インタビュー vol.9】りかてぃの原点

現在、奈良県立大学のバレーボール部で活動をおこなっているりかてぃ。しかし、小学生の頃はバレー部どころか運動部にも入るつもりもなかったそう。。。何が一体彼女をやる気にさせたのか。(聞き手:まいまい)

彼女のバレーへの向き合い方が変わったのは、高校バレーボールを題材にした「ハイキュー!!」という漫画に出会ってからだそう。そこから、選ばれなかったレギュラーにも見事選ばれるまでとなった。「ハイキュー!!」の良さとは「リアルさがきちんとあるところ」だそうだ。普通のよくある漫画だと、「全国大会に行けました」などの成功体験型が比較的多いが、ハイキューはきちんと彼らの挫折や苦悩が描かれているところにリアリティがあり共感できるとのこと。また、ほかの漫画は主人公にスポットライトが当たりがちだが、ハイキューの場合は、サブのキャラクターにもきちんとスポットライトが当たるようになっており、その一人一人が魅力的であることも良さの一つと考えられる。

また、「ハイキュー!!」といえば、なんといっても心に刺さる名言が多い。共感、代弁、救いそんな要素がたくさん含まれている。

りかてぃ厳選 「ハイキュー!!」の心に刺さる名言!!!!

及川徹「才能は開花させるもの。センスは磨くもの。」

日向翔陽「負けたくないことに理由っている?」

名シーン
どれだけ練習したところで世の中には上がいる。いつか負けるのに頑張る理由がないと訴える月島。そこへ、1年生で一番才能のなさを実感している山口君が「プライド以外に何が要るんだ!」と訴えるシーン。そんな一言に月島は心動かされ、彼の才能は開花する。
    
りかてぃは、これらの数々の言葉を受けて、考えがポジティブになり、厳しい練習でも乗り越えられたそうだ。「ハイキューがなかったら今どうなっているのか想像できない」と語る。ハイキューは漫画というコンテンツであるが、同時にアイデンティティともなりうるのだなと思った。

私もアニメを見ていたので、すごく共感してインタビューしていて楽しかった。私の通っていた中学には当時バレー部がなかったので、私は共感というよりは、こうした青春への憧れの気持ちが強かった。体育でバレーをした際に運動神経が悪すぎて、高校でもバレーの道を選ぶことはなかったが、こうして影響を受けて、今もバレーを続けているりかてぃはかっこいいなと思った。

現代の心情の代弁者「ヨルシカ」

もうひとつ、彼女が語ってくれたのは、「音楽」についてだ。特に好きだと答えてくれたのが「ヨルシカ」であった。はじめは、歌詞とボーカルの歌声に魅力を感じて聞き始めたそうだが、だんだんとヨルシカのもつ世界観にも魅力を感じるようなったそう。このアーティストの作品は他とは違いアルバムにコンセプトがあり、ほかのアルバムとも関連性を持たせている。

そして、なんといっても手紙や日記のようにアルバムという概念を覆した作品で独自の世界観を築き上げている。CDを買わなくても音楽が聴けるこの時代に、アルバムを買うというのはこうした魅力があるからなんだろうなと納得した。

メロディーは綺麗なのにも関わらず、歌詞は人々のダークな部分を表現していて、そのギャップ、ミスマッチ感も魅力のひとつである。また、歌詞も「人よりも楽に生きたい」など共感性が高く、自分が普段思っていることを代弁しているように感じさせられる。この心情が本当にリアルで、作者の実体験を思わせるような描写が多く含まれている。

りかてぃおすすめの曲

「言って。」

先に亡くなってしまった男の子への歌で、一つ目は男の子→女の子(自殺してしまう男の子からの写真と日記)
二つ目は女の子→男の子(女の子が写真の場所を巡って日記を書く)
この切なくて繊細な描写が心に刺さる。

軽々としたメロディーにどこか重々しいような歌詞のミスマッチ感がこの曲にはよく表れているなと感じた。生と死を両方扱いつつ、どこか私たちへのメッセージ性も含まれていることが、この曲の最大の魅力ではないだろうか。大切な人をなくす悲しい気持ちの共感の部分があるのに、メロディーが軽快で、聞いていて心地いいテンポで、悲しくなりすぎないところもいいなと思った。他にもヨルシカさんの曲オススメあったら、おしえてもらいたい!!!

【6期生インタビュー vol.8】まいまい ~私は結局、主人公になりたかった~

少女漫画の世界や流行りの音楽の歌詞と自分を重ねて過ごしてきたというまいまい。小学生の頃から今日に至るまでその影響は続いたそうだ。今でも好きな人のタイプは足が速い人だという。彼女がメディア作品などからどういった影響を受けたのか、そして、どのように現実の自分のへと落とし込んでいったのか。仮想から理想、そして現実をめぐるなかで形成された恋愛観や憧れ、実体を語ってくれた。(聞き手:ぼーい(浅香 匠) 、アシスト:りかてぃ)

周りの価値観に影響されやすかったかも

ぼーい どんなメディアから影響受けてたん?それこそ、少女漫画とか?
まいまい あ、少女漫画は、一番読んでたのは、『君に届け』とか。あの爽やかで王道なイケメンな子が目立たない地味でいじめられている子のよさを見つけていい感じになる、くっつくっていう『君に届け』が一番かなぁ。(恋愛の)きらきらしたロードを通らないとっていうのが、(恋愛観の)原点にはなるかも。自分のなかでそういう価値観を作りあげたのは少女漫画やったかも、確かに。漫画って付き合うまでの、片思いからのきらきらを描いてるやん?、少女漫画って。で、片思いから両想いになれたら、そこで終わるやん?
りかてぃ そこがゴールやんな。
まいまい そう。で、その価値観で今まで生きてきました、みたいな。
りかてぃ 付き合ってから色々知っていくとかじゃなくて、そこまでの?
まいまい そうそう、そこまでのきらきら。そういう価値観が少女漫画で培われたっていう。
りかてぃ あーそういうことか!私もそうなんかもしれん!!
まいまい そうそう!そこから先が想像できなくて、なんか好きな人はできるけど、そこまでで終わるっていうか、なんか両想いぐらいがちょうどいいっていうか、そこの先が踏み込めへんっていう。私の価値観・世界は、ほぼ少女漫画とドラマでできてましたっていう。学園物のドラマとかを見てて、それにめっちゃ憧れてた。
りかてぃ でも今(大学生になってから)は?
まいまい 今は現実を知ってしまって(笑)
ぼーい きらきらを見てもうたら、その先は全然わからんけどっていうのは、高校まではそうやったけど、今の人はきらきらがなくて、ただただ現実を見て?今は普通に付き合ってるやん?
りかてぃ 安定みたいな?
まいまい 安定っていうか、急っていうか、そういう片思いとかきらきらがなくて。片思いとかがめっちゃ長かったら、なんか好きの先に一緒にいたいと思えなくなるっていう。だから、理想を追い求めてしまうねんな。だから付き合ったら現実やん、片思いは理想やん。そういう理想と現実の捉え方が自分の中にあった。

他人の価値観に影響されやすいけど、私は結局、主人公になりたかった

まいまい めっちゃ流行りに影響されるし、他人に感情移入しやすい。自分がないから、自分にないものに憧れるっていうか。他人の価値観に影響されやすいけど、私は結局、主人公になりたかったんやと思う。
りかてぃ 影響されやすいっていうのは、なんかみんながいいなって思ったら私もいいなって思えてくるみたいな感じ?なんかその、置いてかれんようにみたいなのはないの?
まいまい 置いてかれんように?んー、あぁでも、それもあるかもしれへん。周りとの話題に、遅れへんように気を付けるってのは多分あるし。
ぼーい だって主人公やもんな(笑)
まいまい だって主人公やもん(笑)
りかてぃ なるほどねぇ!
まいまい (流行を)把握し続きときたいから多分。主人公やし、なんか流行りの先にも行きたいけど、置いてかれたくもないっていうか、自分独自のその先を走りたいとかはもうないけど、でもなんか流行ってる曲は知っときたいってか、(周りよりも)先に。けど周りが好きな曲が好きになることも結構多い気がする。
りかてぃ まいまいのなかでの主人公像が、流行りに敏感みたいな感じのイメージがあるんかな?”
まいまい あー、そうかもしれん。確かに!そうかも。なんか流行りに敏感で中心的な主人公への憧れの一種なんかもしれん、仮想の。
ぼーい でも『君に届け』の主人公ってさ、あの女の子やんか?正反対じゃない?
まいまい あ、確かに。でもそれは自分と重ねてるんかもしれん。今の自分と重ねてるっていうか。で、憧れはまた別である。
ぼーい てことは現実の自分と重ねてるってこと?
まいまい かも。で、憧れてるのは『君に届け』に出てくる主人公の周りにおる界隈のグループのリーダー、みたいなんに憧れてる。けど自分はそれになれないこっちの爽子ちゃん(『君に届け』の主人公)ってのが現実の私で。憧れてる自分は恋愛の歌詞とか曲に出てくる主人公なんやと思う。

インタビューを終えて

少年漫画を読み、そこで描かれている恋愛のあれこれが直接自分の恋愛観になったとのこと。ある人のひとつの価値観が形成される過程を目の当たりにしているように感じたことが、このインタビューのおもしろかったポイントです。好きな人ができたら、どうやったら付き合えるかなとワクワクし、いざ付き合えたらそっからがスタート、という考えのもと今まで過ごしてきた自分にとって、彼女の恋愛観は新鮮で、新たな気づきにもなりました。人は恋愛というものをし、また恋愛と一口にまとめて語るけれども、何をもって恋愛とするのかは人それぞれなのかもしれませんね。どんな恋愛がしたい?とみなさんも家族や友だち、そして気になるあの人に尋ねてみてはいかがでしょうか。自分とは違う恋愛観の発見ができるかもしれません。

【6期生インタビュー vol.7】みさき ~好きなものにはとことん一途に~

今回私がインタビューするのは、ゼミメンバーの中でも個人的に謎が多いと思っているみさき!ゼミでの印象はとても冷静でクールなみさきですが、話を聞いていると意外と、、、?
それでは、みんなが知らないであろうみさきの一面に迫ってみようと思います!(聞き手:めぐ)

「ちゃおを一回買ってもらったけど興味がなさすぎた」

インタビューの最中、「漫画読んだことない!」と話したみさきに驚き、「少女漫画も読まんかった?」と聞くと、「ちゃおを一回買ってもらったけど興味がなさすぎてタイトルだけ読んで終わった」とのこと。漫画を読まない人なんてこの世に存在するのか、これは興味深い。

孤独感の描写が好き!

話を変えて、映画について聞いてみると、「友達と観に行ったりはする!メアリと魔女の花は見た!」というので、その映画のどの部分が良かったかをたずねてみると、「女の子が一人で魔法の世界に行っているという孤独感が良かった」「千と千尋の神隠しも、階段を一人で降りているシーンの孤独感が良い」とのこと。本人曰く、道に迷った時の焦りの感じに似ているのだそう。

、、、いや、めちゃくちゃ面白くないですか!?大体の人はその2作品を観たときに「あそこのシーンが感動した」とか感動したシーンを言うと思うんですけど、みさきは、「孤独感が良かった」 私はその感想がめちゃくちゃ面白かったです。みさき、ますます興味深い、、、!
ちなみにですが、みさきがその孤独な状況になってみたいわけではないらしいです。映画だからこそ良いんですね!

みさきに好きなメディア作品について聞いていたのですが、そもそも本人曰く、「これで自分が変わったというほど好きなメディア作品はない」らしいです。

これは手強いぞ!何になら興味を示してくれるのか、、?

みさきの好きなものとは??

好きなメディア作品は諦め、みさきの好きなものについて聞いてみると、「しいて言うならオタ活と美容かな?」
そうだ!みさきといえばこれだ!

元アイドルSさんとの出会い

本人の意向により名前は伏せますが、みさきは元アイドルSさんの大ファンなのです。小学校4、5年生の時に歌番組に出ていたSさんを見て、可愛すぎてすぐにファンになったそう。みさきからみたSさんは、「めっちゃタイプで憧れのお姉さん」 もちろん今もSさんのことは大好きで、最近2年ぶりのファンミーティングに行って、トークショーを見てお見送りで少し話したと嬉しそうに語っていました!

好きが常に更新されている!

Sさんの一番好きだった時期はあるのかを聞いてみると、みさきは迷うことなく「今!」と答えたので、みさきのSさんへの冷めることのない愛が伝わってきました。みさきの中でSさんへの好きが常に更新されているのですね!Sさんについて語るみさきは表情が生き生きしていたので、Sさんはみさきの生活にとって欠かせない存在なのですね!推しがいるってのは幸せなことだ~!!

推しのおすすめはチェック!

みさきのSさん関連のエピソードの中で、誕生日の話をしている時に、Sさんがおすすめしていたむくみに効果があるというお茶を高くて買うのを我慢していたら、誕生日にお母さんが買ってくれたので飲んでみたけど、不味くて半分で残っている。しかも特に効果は感じなかった。という話が個人的に面白かったので、ここでみんなに共有しようと思います!

みさきにインタビューしてみて

最初にも書いたように、みさきは冷静でクールな印象が強かったのですが、インタビューを終えて、みさきの好きなものへの熱い情熱の部分を見ることができました!意外と一途なところがあって、やっぱりみさきだって好きな芸能人がすすめたものは欲しくなっちゃうし、好きな芸能人のことなら時間を惜しみなく使っちゃうのです!そういったみさきの一面が知れて嬉しかったです!みさきは自分を頑固な性格で自分がこうと決めたら周りが見えなくなると言っていたけれど、それは好きなものにはとことん一途になれるし、自分をちゃんと持っているみさきの長所でもあると思いました!

【vol.91】社会で求められる個性とは?(6期生 まいまい)

今回のフリートークをするにあたって、議題を何にするのか本当に悩みました。自分自身の問題意識がくすぶっていたとしても、うまく言葉にすることもそんなに得意ではないし、他に自分語りできるような好きなものもないなぁ。。。そうして考えた結果、私は

「社会で求められる個性とは」

というテーマで今回フリートークしてみたいなと思いました。

自分の個性って?

皆さんは自分の個性はコレだ!というものや好きなものはありますか?私は昔から、あまり何に関しても、興味が長く続かず、習い事や部活も統一性がなく、いろんな活動を行ってきました。例えば部活では中学校の時は卓球部、高校ではダンス部、大学ではフットサルと、常に全く違う部活に所属しており、人に驚かれることがしばしば…

良いように言えば興味の幅が広い、悪いように言えば特に自分には好きなものとかアイデンティティとなるものがないことに対してすごく劣等感を抱えて現在も生きています。

そんな感じなので、他人の影響をすごく受けやすくて、人の話に共感しすぎて自分の意見が分からなくなってしまうことが多いです。例えば、SNSで憧れの人がいて、その人みたいな投稿や行動をしたら、周りと差別化が図れると考えて、流行に敏感になるようにチェックしてみたりしたらいいのでは?と思ったのですが、それはあくまでもその人のマネであって自分ではないなと気づき、その憧れの人になろうという作戦は終了を迎えました。

「自分の好きなこと」がわからないのに、世間からの「個性を尊重する」であったり、「自分の好きなことを大切にしなさい」という見えないプレッシャーが余計に「個性を見つけないと」という焦りを生み出し、わからなくなってしまっているのではないかなと私なりに分析しました。

しかし社会では本当に個性は求められているの?

学校では、校則によって縛られながら協調性が求められ、「普通」や「当然」のことができることが当たり前で、個性を主張することはむしろあまり必要とされてきませんでした。そのため、普通にしていればよかったのですが、大学での活動や就職活動では他とは違う「個性」が常に求められます。今まで、「普通」にして生きてきたのに、急に「個性」や「自由」を求められてもどうしていったらいいのかわからなくなりました。しかし、ここでポイントとなるのが、社会人で求められているのは「常識を持ちつつ利益を生み出せる個性」という但し書きがついているというところです。この条件に当てはまらない場合は、「個性」ではなく「非常識」になってしまうのです。また、会社に入って組織として働く際には、会社内での常識で常に行動していくので、本当に個性は必要なものなのかと疑問に思います。

個性は捉え方次第

今回のフリートークで話し合って感じたことは、常識を持ちつつ、個性を併せ持っている人が一番強いということです。個性を考えていくうえで大切なのは、ある程度常識を身につけたうえで、その常識を疑い、常識を超えた発想を生み出せるかということです。この社会は不確実性に満ちているので、個性を、創造性や新しい価値を生み出すという形で発揮していくのが一番大切なことだなと気づきました。

また、冒頭でお話した、マネをするという行為も、実は自分の個性を作り出す過程であり、初めから誰とも被らない個性というものは存在していなくて、始まりは誰かのマネをしてだんだんと自分というものを見つけ出していくものだと知って、少し考えが軽くなりました。オリジナルを求めすぎるのではなく、自分のいいなと思うものを選択している時点で、自分の好きなものを見つけていることだと思って、これからも「自分らしさ探し」を続けていこうと思いました。
 
最後まで読んでくださりありがとうございました。誰か一人でも私と同じように「好きなもの」や「個性」がわからなくてもやもやしていた人が、こんな考え方もあるんだとか、気持ちが楽になってもらえたりしたら嬉しいなと思います。

(6期生 まいまい)

【6期生インタビュー vol.6】 頭ポワポワヤバい大学生めぐ 〜頭の中がお花畑〜

今回インタビューをしたのはめぐ!めぐは人に興味がなく、怒りの感情を持たないそうです。人が何をしていても引かない自信があると以前から言っていて、少し不思議だな…という印象を受けませんか?人にイラっとすることや怒ってしまうことがないと話していた彼女の頭の中を覗いてみようと思います! まずは、影響を与えた様々なメディア作品や彼女の実体験から教えてもらいました。(聞き手:ひめたん)

気分に合った映画を観る

——観てて胸糞悪くなったりイライラする作品は?好き?
 
(イライラする作品は)あるよ。あるある。めっちゃある。好きじゃない。(笑)ただ嫌。だって後味悪いやん。

——でもそういう映画が好きな人もおるやん?(めぐたんは)普段全然怒らんけど、胸糞映画観て、クッソ―ってなりたいみたいな。(笑)

なりたくない。(笑)でも、(気持ちが)暗い時は暗い映画観る。気分が暗い時はさらに追い込もうとする。追い込みたくなる、なんか。

——なにで暗くなる?

勉強、就活、恋愛、その他もろもろ。(笑)去年、メンヘラの人と付き合ったとき、もう別れた過ぎて、ヤバい、病む!と思って。よっしゃ、「ジョーカー」観よ!と思って、気持ちどん底のときに「ジョーカー」観て、よっしゃ別れよって決意して別れた。(笑)極限まで浸ろうとする。どうせ朝になったら忘れとるし。

自分は宇宙人かもしれない

——妄想はする?

魔法とかじゃないけど、自分が宇宙人かもしれん。みたいな。(笑)漫画とか見とって、「荒川アンダーザブリッジ」が好きなんやけど、それでニノさんていう主人公の女の子が金星人やねん。それで、いいなーって。(笑)そこの住人が個性的やねん。読んどったら、なんであたしはここにおらんのやろ、みたいな。(笑)なんでやろ、みたいな、切なくなる。この人らと過ごしたいなーって。

——じゃあいいな、入りたいなって思うの(メディア作品)は?恋愛物とかでも。

「荒川アンダーザブリッジ」かな。あとは、「うる星やつら」も好き。あの世界に入りたい。

——ずっとめっちゃファンタジーな作品持ってきてない?

(「うる星やつら」の)ラムちゃんも宇宙人や、そういや。(笑)

——めぐたんは、非現実的な空間に入りたいんや。(笑)

非現実的な空間に入りたいんかもしらん。無理なんがいいんかもしれん。無理やから、漫画で、妄想で(楽しむ)。

クセの強い人が好き

——現実で恋をしたくないわけじゃない?むしろしたい?

むしろしたい。でも、妄想で満足するかもしらん。(笑)ギャップあるんかもしれん、妄想と現実の。

——じゃあむしろ現実では何を求めるん?どういう人がいいとか、条件とか。

メンヘラは嫌。(笑)クセ強い人が多かったかも、好きになった人。なんか、生物がめっちゃ好きな人とか。(笑)おってん、高校の時。なんか変わってんなと思って、おもろいなと思って(好きになった)。めっちゃ芋っぽかったけど。

——じゃあ他は?

えーっとな、中学校の時は、2個上の生徒会長。好きになったのは、でも、文化祭の劇みたいなんがあって、それでパン屋の店長やってて、なんかギャグみたいなのやっとって、んでおもろって。(笑)

——え、それで?好きになったん?(笑)

うん。(笑)あとなんか桃太郎のやつもしとって、なんか「どんぶらこっこっこー」って言っててそれで好きになった。(笑)あの人めっちゃいい、名前なんて言うんやろ、生徒会長なんやみたいな、そっから。

——今までの人は、顔もありきの?

うん。でもかっこいいではなかった。自分のタイプ。グッとくるとこがあるんやろな。

——じゃあ好きなタイプの顔描いて(笑)

そんなん、全部たれ目つり眉になるで。顔のタイプの究極形やったら…究極形はおる。これを描けばいいのか。リバーフェニックス。ジョーカーの人のお兄ちゃん。

そう話しながら、私のむちゃぶりに応えてくれ、究極形のタイプの顔を描いてくれました。確かにたれ目つり眉でした。映画の話からいつの間にか好きなタイプの話にまで広がってしまいましたが、とても面白い話をここにも書ききれないほどたくさん聞かせてもらうことができました。


インタビューをしてみて、彼女への印象は少し不思議どころか、かなり変!!?に塗り替えられました。妄想は進みますが、決してその妄想を現実には持っていきたくないというめぐ。好きなメディア作品をたくさん教えてもらいましたが、正直あまり印象には残らないくらいクセの強いお話ばかりでした!もしかしたら宇宙人かもしれない?めぐの魅力はこんなインタビューには収まりきらないので、インタビューだけでなく、日常生活でも引き出していけたらいいなと思います!たれ目つり眉のクセの強い人がいつか現れますように!